「通ってくれる」ではない 地元コンサルタントと付き合う本当のメリット
創業1912年。長いお客様では、なんと3世代に渡ってお付き合いがあるという地域を代表するジュエリー・時計・メガネ・絵画美術品販売業の株式会社安心堂。歴史と共に育ててきた風土を大切にする同社で長く人事部門を支えてきた内野さんに、お話を伺いました。
【企業概要】
- 企業名:株式会社安心堂 様
- 業種:ジュエリー・時計・メガネ・絵画美術品の販売
- 従業員数:156名 ※2024年1月現在
【課題】
- 土日休みを希望する求職者が多い中で効果的な打ち手が見えなかった
- 役職者と若手社員の間での話の食い違いに違和感を感じ始めていた
【実施内容】
- キャリアコンサルティング面談
- 転職サイト
- ダイレクトリクルーティング
- 転職フェア運用代行
【成果】
- 約1年間で販売職4名の採用
採用と定着。どちらも譲れない中での最適解を求めていた。
— チームフォワードに依頼する前は、どのような課題をお持ちだったのでしょうか。
内野さん:
当社が本格的にキャリア採用に力を入れ始めたのはここ数年です。元々は新卒採用者が中心の組織でしたが、中間層に厚みを持たせたいということでキャリア採用に少しずつアクセルを踏むようになりました。
キャリア採用をはじめた当初と比較すると、時代の流れなのか、土日休みを希望する方が非常に増えたように感じています。当社は販売業ですので、やはり毎週土日に休日を取得するというのは難しいです。
「安心堂らしい人」を採用するという、価値観を大切にした採用スタイルなのですが、休日のハードルを乗り越えた上で、安心堂らしい人と出会う難しさを感じていました。
竹田:
そうですね。貴社の採用活動をお手伝いさせて頂いていると、スキルについてはポテンシャルに期待したご判断をされていますが、“安心堂らしさ”は譲れないという強い想いを感じます。
内野さん:
組織という観点では、社内を見渡した時にも少し違和感を感じることが増えていました。
当社は、比較的営業部門と人事部門の距離が近く、ちょっとした相談を人事に持ち掛けてくれることもよくあるんです。最近もそういうことはあるんですが、同じ話題なのに、役職者から聞いている話と若手から聞いている話が食い違っているということが出てくるようになりました。
「もしかして、若手社員が本音を言わなくなっているのではないか?」ちょうどコロナ禍に入り、オンライン採用をした新卒一期生の世代だったこともあり、見えない不安のようなものを感じていました。
竹田:
当時、内野さんがその違和感を非常に気にされていたのを覚えています。「コロナでいろいろ変わったよね」で終わりにせず、何が起きているのかを明らかにし、組織をより良くしようという姿勢に人事としてのプロフェッショナリズムを感じました。
そんな経緯で、採用領域ではダイレクトリクルーティング活用を、組織領域では若手社員の方を対象とした振り返り面談をご依頼頂きました。
— チームフォワードに依頼を決めたのは、なぜだったのでしょうか。
内野さん:
竹田さんの話し方、好きなんですよ。
人事をやっていると当然ながら、人材業界の方とお話させて頂くことは多々ありますが、「今なら割引できます」「オプションが付きます」といった商品の話になることがよくあります。竹田さんはそういう話はしないですね。「こうしたらどうですか?」と常に提案し続けててくれる。
値段の話もほとんどしませんが、最終的には良い値段で出して頂けるので、そういうお付き合いの仕方が気持ちいいですね。
竹田:
今までに「あなたたちはどうせ売ることしか考えてないんでしょう」とストレートなご意見を頂いたことも一度や二度ではありませんし、今でも初めてお会いする方からはそういう目を向けられていると思います。
自ら自分がいる業界の評判を下げるような言動はしたくない、という気持ちは根底にあるような気がします。
少しずつでも、内野さんのようにご理解頂ける方が増えていくと嬉しいです。
内野さん:
あとは、身近にいてくれるというのもありがたいですね。県内の動きをよく分かっているということは、採用成果にも影響してくると思います。たとえば、先ほど話題に出た土日休みに関する考え方も、県西部と中部では全然違う。県西部は製造業が強いエリアですから、家族や友人も土日休みが当たり前という環境にいれば、ハードルは必然的に高くなります。こういうことを感覚的に理解しているのは大きいですよね。
竹田:
そうですね。
例えば、弊社の調査結果でも、静岡県内の人たちは転職する時に通勤時間を気にする、というデータが出ています。小さなことのようですが、「あそこはいつも朝は渋滞するから、通勤は大変なんじゃないか」ということが瞬時に出てくるというのは静岡にこだわって事業を行っている強みだと思っています。
やりたい仕事に時間が割ける。正直、楽です(笑)
— チームフォワードがご支援させて頂いて、良いと思うことはありますか?
内野さん:
アドバイザーだと思えるところですかね。
人事ってやることが本当に幅広くて、本当はやりたいんだけど時間が足りない、ということがいくらでもあるんです。採用サービスを利用した際に、本当は良くないんですが、忙しいので「まぁそのうち良い人が来るんじゃないか」「放っておいても大丈夫じゃないか」と思ってしまうこともあるんです。竹田さんは、途中途中で経過報告と提案をしてくれるので、こちらは判断をすれば良い。
正直、楽させてもらってますよ(笑)
竹田:
嬉しいです!
「本業に時間が割ける」は弊社が大切にしている提供価値です。企業によっては経営者の方がご自身で採用業務を行っているケースもありますが、動きが速い採用のトレンドをキャッチするのは簡単ではありませんし、そこは弊社に任せて頂いて、売上を作るアクションに時間を使って頂きたいと思っています。
次世代への架け橋に
— 最後に、これからチームフォワードに期待することを教えて頂けますか?
内野さん:
一つは、社員研修の提案も頂きたいと思っています。先ほども少しお話しましたが、時代が変化する中で、上司と部下の関係性も少しずつ変わってきました。「安心堂らしさ」を守り続ける為にも、コミュニケーションについての研修が必要なんじゃないかと思っています。あとは、現在は若手社員だけに実施している従業員面談も、もっといろんな世代にやっていきたいですね。弊社がやったことがないことをどんどん提案して頂きたいと思います。
それから、私もいつまでも人事の現場にいられる訳ではありません。その時に、もちろん私から後任に引き継ぎをしますが、その後も竹田さんが隣にいてくれたら心強いなと思います。その時までよろしくお願いします。
竹田:
ありがとうございます!100年以上続く貴社の未来づくりをお手伝いさせて頂けることを嬉しく思います。こちらこそ、よろしくお願い致します。
本日は、貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。