【独自調査】「職場でのAI活用」にフォーカスしたアンケート調査結果
静岡県に本社を置く採用支援の株式会社チームフォワードは、静岡県在住の20〜40代の正社員(男女)を対象に、「職場でのAI活用」に関するアンケート調査を実施しました。
AIツールへの注目が高まっている昨今ですが、実際の職場での活用状況については、AIを業務に「全く活用していない」正社員が約4割、「ほとんど活用していない」を合わせると約6割にのぼるのが実態です。
関心の高まりと現場での活用には、大きなギャップが生じています。
静岡県において、AI活用の実態が職場環境やはたらく人たちの意識にどう影響しているのか——
現場の本音を明らかにすることを目的に、本調査を実施しました。
■調査結果
職場でAIを「ほとんど・全く活用していない」正社員が約6割。関心の高まりとは裏腹に、現場での活用は限定的という結果に。
Q1. 現在の職場でAIを業務に活用していますか?(単一回答)

「積極的に活用している」「一部活用している」を合わせたAI活用層は約40%でした。
一方、「ほとんど活用していない」「全く活用していない」を合わせた非AI活用層は約60%にのぼり、静岡県の職場ではAI活用がまだ限定的な状況であることが分かりました。
AI活用が進む職場ほど「やる気が上がる」社員が多い傾向。活用度による差は最大約5倍という結果に。
Q2. 職場でAIが積極的に活用されていると、仕事へのやる気は上がりますか?(単一回答)

「大きく上がる」「やや上がる」を合わせると41.15%が「やる気が上がる」と回答。一方、「むしろ下がる」という回答も約1割ありました。
Q1(AI活用状況)とQ2(やる気への影響)のクロス集計では、AI活用度とやる気向上の関係に顕著な相関が見られました。積極的に活用している職場に勤める正社員では、「やる気が上がる」と回答した割合が89.1%にのぼる一方、全く活用していない職場では17.9%にとどまり、約5倍もの差がつく結果となりました。
【Q1×Q2クロス集計:「やる気が上がる」の割合】
積極的に活用している :89.1%(55名中49名)
一部活用している :61.7%(94名中58名)
ほとんど活用していない:24.7%(73名中18名)
全く活用していない :17.9%(145名中26名)

AI活用が進んでいる職場ほど社員のやる気が上がる傾向は、採用・定着の観点からも見逃せないデータです。「AI活用に取り組んでいる」という事実は、採用活動における求職者へのアピールポイントになるだけでなく、入社後の社員エンゲージメントにも直結している可能性が示されています。
やる気が上がる理由、トップは「業務効率の向上」。3割超が「会社が時代に合わせて進化していると感じるから」という結果に。
Q3. ※Q2で「大きく上がる」「やや上がる」と回答した方にお聞きします。その理由を教えてください。(複数回答) 対象:151名

やる気が上がる理由として、圧倒的多数が「業務効率の向上」を挙げた一方、3割超が「会社が時代に合わせて進化していると感じるから」と回答。AIの導入は業務改善だけでなく、「この会社と一緒に成長できる」という社員の心理的な安心感にも寄与していることが分かります。
AI活用が遅れる職場への不安・不満、3人に1人以上が「感じる」という結果に。
Q4. AI活用が遅れている職場だと、不安や不満を感じますか?(単一回答)

「強く感じる」「やや感じる」を合わせると、36.51%が不安・不満を感じると回答。過半数は感じないと答えているものの、3人に1人以上が”AI活用の遅れ”を職場への不満要因として捉えていることが明らかになりました。
【Q4×Q1クロス集計】AI活用状況別・職場への不安・不満
積極的に活用している :72.8%(55名中40名)
一部活用している :45.7%(94名中43名)
ほとんど活用していない:31.5%(73名中23名)
全く活用していない :19.3%(145名中28名)

Q4(AI活用が遅れる職場への不安・不満)をQ1(AI活用状況)別に見ると、全体では36.51%が不安・不満を「感じる」と回答していましたが、AI活用状況によって大きく捉え方が異なるという結果になりました。
注目すべきは、AIを積極的に活用している層ほど「不安・不満を感じる」割合が高いという点です。これは、すでにAI活用の恩恵を実感している社員ほど「活用できない環境」への抵抗感が強まっている傾向を示しているのかもしれません。 全体の数字だけでは見えない、活用状況による意識の差が浮き彫りになっています。
不安・不満の理由は「企業への不信感」と「個人のキャリア不安」が混在という結果に。転職・就職の選択肢への言及も。
Q5. ※Q4で「強く感じる」「やや感じる」と回答した方にお聞きします。その理由を教えてください。(複数回答) 対象:134名

上位3項目はいずれも40%前後と、ほぼ横並びの結果となりました。「今勤めている会社は大丈夫か」という企業への不信感と、「自分は取り残されないか」という個人のキャリア不安が混在している様子が見て取れます。一方、4位の回答からは、AI導入企業が増えることで、転職・就職の選択肢が広がっていると捉えている様子が見られ、採用市場における企業の競争環境が変化しつつあることを示唆しています。
就職・転職先選びでAI活用状況を「重視する」が3人に1人超という結果に。採用における新たなシグナルへ。
Q6. 就職・転職先を選ぶ際に、AIを積極的に活用している会社かどうかを重視しますか?(単一回答)

「非常に重視する」「やや重視する」を合わせると、33.52%が重視すると回答。過半数は重視しないと答えながらも、3人に1人超がAI活用状況を就職・転職先の判断材料にしていることが明らかになりました。採用において「AI活用していること」を打ち出すことが、求職者へのひとつのシグナルになりうる可能性が示されています。
【Q6×Q1クロス集計】AI活用状況別・就職・転職先選びへの影響
積極的に活用している :70.9%(55名中39名)
一部活用している :49.8%(94名中47名)
ほとんど活用していない:24.7%(73名中18名)
全く活用していない :13.1%(145名中19名)

Q6(就職・転職先を選ぶ際にAI活用状況を重視するか)をQ1別に見ると、全体では33.52%が「重視する」と回答していましたが、こちらもAI活用状況によって捉え方に大きな差が見られるという結果になりました。
Q4×Q1の結果と同様に、AIを積極的に活用している層ほど、転職・就職先のAI活用状況を重視する傾向が見られました。AI活用が日常になっている社員にとって、「AI活用できる環境かどうか」はすでに職場選びの基準のひとつになっていると考えられます。裏を返せば、AI活用に取り組む企業は、意欲的な人材を惹きつける採用上の強みを持つことになると言えそうです。
■調査結果のまとめ
本調査から、静岡県内の職場におけるAI活用の実態と、はたらく人たちの意識について、3つのことが見えてきました。
➀ 全体では約6割が非活用。活用者と非活用者では、職場への意識がまったく異なる
静岡県内の正社員全体で見ると、AIを業務に活用していない層が約6割にのぼります。ただし、注目したいのは、AI活用状況によって職場への満足度や転職・就職先選びの基準が大きく異なるという点です。AIを積極的に活用している職場の社員ほど仕事へのやる気が高く、「AI活用できない環境には戻りたくない」という意識も強い傾向が見られました。AIを業務に活用できる職種・出来ない職種がありますが、出来る職種では、今後、AI活用が進む企業とそうでない企業の間で、人材の流れに差が生まれる可能性があります。
➁ AI活用の差は、採用・定着の差になっていく
全体の統計や周囲の体感に捉われず、AI活用が可能な業種・職種においては、今この時点から動き出すことが重要です。「AI活用に取り組んでいる」という事実だけで、従業員の満足度向上・定着率改善・求職者へのアピールという複数の効果が期待できます。AIの活用余地がない業種は例外として、活用できる環境にありながら踏み出せていない企業にとっては、今後その差は採用・定着の面で徐々に顕在化していく可能性があります。
➂ AIツール導入は、最もリスクの少ない人的投資のひとつではないか
一般的なAIツールの費用は1名あたり月2,000〜4,000円程度。賃上げや休日数増加などの人事施策と比較すれば導入コストははるかに低く、業務効率の向上・社員のやる気向上・採用力強化という複数の効果が期待できます。「まず試してみる」という感覚で始められる、今すぐ踏み出せる人的投資ではないでしょうか。
■調査概要
調査対象:個人
本調査:静岡県在住の20~40代
調査期間
本調査:2026年4月13日~2026年4月17日
調査方法:WEBアンケート調査
(調査主体:株式会社チームフォワード / アンケートモニター提供先:外部調査会社)
有効回答数
本調査:367名
本資料に掲載のデータ、図版などの無断転載を禁じます。
【会社概要】
会社名 :株式会社チームフォワード
所在地 :静岡県静岡市駿河区下川原南21-30 2F
設 立 :2022年5月25日
代表者 :代表取締役 竹田敬介
事業内容:採用支援事業、人事戦略コンサルティング事業
◆本件に関する報道関係からのお問い合わせ先◆
広報担当:下方 綾音
mail:shitakata.ayane@teamforward.jp

